Vol. 39 [2012年1月発行]

「広告の役割が、変わろうとしています」
ポスト・震災の広告戦略とは。

2012年がスタートしました。大地震、津波、放射能、大雨と、未曾有の大災害に苦しんだ2011年が明け、今年は良い年になることを願って止みません。

 さて、今年は、広告を取り巻く環境はどのようになっていくでしょうか。

「広告というものの役割が、変わろうとしています。」こういった書き出しで始まるパンフレットがあります。何を隠そう、手前味噌ですが私たちシーエムエヌの会社案内です。これは、実は5年程前に改訂された際に付け加えられた文章です。

 広告は、一方向のマス広告から双方向のコミュニケーション・ツールへとその役割を変えてきました。企業の広告活動はそのまま顧客とのコミュニケーションであると考えられ、どんな広告を出すかによって企業の姿勢や事業戦略を評価される時代となりました。私たちの会社案内に書かれた「役割」という言葉は、この事を指していました。ですが、2011年3月のあの震災を経て、広告にはさらにもう一つ、重要な「役割」が生まれようとしています。

 広告は、消費者の消費マインドを刺激し、消費行動を起こします。消費が行われれば企業が潤い、自治体には税金が、従業員には給与が支払われます。それはつまり、行政サービスの充実にもつながり、新たな消費意欲にもつながるでしょう。そう、広告とは、経済活動全体の潤滑油なのです。もちろん、今までもそうでした。ただ、震災によって消費が止まり、経済活動全てがストップしてしまったあの時期に、広告の持つ重要な「役割」に気付かされることとなったのです。

 広告は、経済全体を動かし、潤すことができる。そしてそれは、地域社会全体の幸福につながる。そう考えれば、広告にできることは多いのではないでしょうか。広告はメッセージであり、コミュニケーションです。そして、今年は2012年。どうせなら、楽しく、明るいキャンペーンにしましょう!夜明けの年に企業から発せられるメッセージは、ポジティブなものであって良いはずです。

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